02/08/2026
藍の生葉染め
染色家で随筆家でもある志村ふくみさんの精神と技を伝える「アトリエシムラ」さんへ。
いつか自分の着尺を自分で染めた糸で織るという壮大な夢に向かって、呼ばれた植物の色をいただきにちょこちょこと通っています。
今回は夏にしか味わえない生葉から色をいただく藍染に。媒染も行わず、葉の色そのものを味わいます。
抗菌、抗真菌、抗炎症、解熱、解毒、解熱、抗アレルギー、防虫作用など多くの薬理作用もあるのだそう。
枯れかかると葉がどんどん青くなるという不思議で神秘的な植物です。
生の葉をちぎりながら揉んで擦り潰して...を繰り返して、藍汁がふんわりと柔らかく泡立ってきたらいよいよ染めに。
糸の表面に膜が張ったような艶が広がって、それがぬらりと滑り落ちる様が何とも美しくて、いつまでも眺めていたくなりました。
二度染めと一度染め、それぞれに洗いをかける度に、「あお」以外の色素が少しずつ水に遷って最後はほんのりシャビーなグリーンに。
外の風にあてていると、少しずつ夏の空をうつしたような色になって、最後は曰く言い難い浄らかな水色に変化していきました。
蓼藍の生葉染めは神話の時代にまで遡るのだそう。
いまも昔も、ひとは植物のいのちをいただくばかりで、かくいう私も何も返せていないけれど、せめてそれを当たり前と思わないようにいられたらと改めて思うのでした。